インビザラインとは?その仕組みを解説
インビザライン(Invisalign)とは、アメリカのアラインテクノロジー社が開発した透明なマウスピースを用いた歯列矯正システムです。世界で1,000万人以上が治療を受けており、日本でも非常に多くの症実績があります。
<基本的な仕組み>
専用のスキャナーで歯型を採取し、治療完了までの歯の動きを3Dシミュレーションします。
シミュレーションに基づき、約1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換していきます。
各マウスピースはごくわずかに形が異なり、段階的に歯を理想の位置に移動させます。
インビザラインの大きな5つのメリット
1. 目立たない・審美性が高い
何と言っても最大の特徴はその透明性。装着していても相手からほとんど気付かれることはなく、矯正治療中であることを隠せます。
2. 取り外しが可能
食事や歯磨きの際は装置を外せるため、食べ物の制限がありません。また、口腔衛生を保ちやすく、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。
3. 金属アレルギーの心配がない
装置の素材は医療用のプラスチック(ポリウレタン)であるため、金属アレルギーの方でも安心して治療を受けられます。
4. 違和感・痛みが比較的少ない
ワイヤー矯正のような金属の刺激や突出部がなく、比較的口腔内を傷つけにくい設計です。マウスピース交換直後の数日間は多少の圧迫感がありますが、慣れやすいとされています。
5. 治療計画が可視化できる
治療開始前に、3Dシミュレーションで治療完了後の歯並びを確認できるため、モチベーションを高く保てます。
知っておきたいインビザラインのデメリットと注意点
良い面ばかりではなく、以下の点も理解しておくことが重要です。
自己管理が必須:効果を得るには1日20時間以上の装着が推奨されます。自己管理ができないと治療期間が長引く可能性があります。
症例による適応の限界:非常に複雑な歯の移動や、大きな噛み合わせのズレが必要な場合は、ワイヤー矯正が適している場合があります。
装置の着色・匂い:着色性の高い飲食物(カレー、コーヒーなど)でマウスピースが黄ばんだり、匂いが付着したりする可能性があります。取り外して飲食する必要があります。
治療の流れを確認しよう
インビザライン治療は、おおむね以下のような流れで進みます。
医院選びの重要な5つのポイント
インビザライン治療は、医院と医師の技術・経験が治療結果に大きく影響します。以下のポイントを参考に、信頼できる医院を選びましょう。
症例実績が豊富か:特に、ご自身の症例に近い治療実績があるか確認しましょう。
無料カウンセリングを実施しているか:医師と直接話し、疑問点を解消できる機会は重要です。
説明が分かりやすいか:治療計画やリスク、費用について丁寧に説明してくれる医院は信頼できます。
最新のスキャナーを導入しているか:従来の粘土型(印象材)ではなく、iTeroやTriosなどの光学スキャナーを導入している医院は、精度の高い型取りができます。
アフターケアや保証内容はどうか:治療後の後戻りに対する保証や、保定装置の提案など、長期目線でのサポート体制を確認しましょう。
まとめ:まずは専門医への相談が第一歩
インビザラインは、ライフスタイルを大きく変えずに歯列矯正ができる画期的な治療法です。しかし、全ての症例に適しているわけではなく、成功のためには患者様ご自身の協力と、経験豊富な専門医の診断が不可欠です。
まずは、複数の医院で無料カウンセリングを受け、ご自身に合った治療法と信頼できるパートナーとなる歯科医師を見つけることから始めてみてください。
(注記:本記事でご紹介した内容は一般的な情報です。治療の適応や詳細は、必ず歯科医師の診断に基づいてご確認ください。)